彼女と別れた後、私の性的生活の対象は”風俗”に向かった。 ヘルス、SMクラブ・・・しばらくしてイメクラなるものも登場したように思う。 仕事の関係で、東京、大阪を拠点にしていたため、主に池袋、新宿、梅田、十三が 活動の場となった。 ただ、いろんな店を転々としながらも、ずっと物足りない思いを持っていた。。。 理由は簡単。 私の中の”フェチ”な部分を満たしてくれる店がない・・・ということであった。 大学時代の彼女との経験で、生の女性の「匂い」と「分泌物」がないと満足できない体に なっていた私にとって、風俗の女性の体は「キレイ」「清潔」すぎた! クンクンしても、石鹸の匂いしかしない! また、顔面騎乗の経験で、女性の椅子になる悦び、被虐感を知ってしまった男にとって、 ヘルス等は刺激の低いお遊びのように思えてしまっていた。 また、風俗は「射精産業」の言葉通り、射精を目的にシステムが組まれている。 言い方を変えると、”射精=客の満足”という図式が出来上がっており、そこで 働く女の子も、当然、そう信じきっている。 射精はいいから、時間内舐めさせて・・・という私のような客は、システム想定外。 変な顔しながら・・・やはり途中から攻守交替で射精させようとする。 もちろんこれは、女の子だけの責任ではない。 たとえば、店にもよるが、帰りがけにお客にアンケートを書かせる店がある。 そのアンケート結果は、その時対応した女の子の評価と直結する。 「射精=お客の満足」と信じきっている女の子にとって射精行為に重点がいくことは 致し方ないことかも知れない。 物足りない思いを抱きながらも、試行錯誤を繰り返しながらも、私の足は、次第に SMクラブのMコースへと向かうようになった。
ツヅク
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