ご存知、耽美主義を代表する文豪 谷崎潤一郎の名作。 「女性崇拝」「女性美に拝跪する悦び」という、マゾヒズムの本質の一つを描いた文芸作品と私は思ってます。WC準決勝までの少しの時間”変態”の感覚を忘れないように(笑)読み返してみました。 「カフェの給仕係の少女ナオミを引き取り、理想の女性に育て上げようとする譲治。はじめのうちこそ仲よく生活していたが、いつしか美しい”妖婦”として目覚めてゆく。ナオミは自由気ままな生活を送り、譲治は翻弄される。いつの間にか二人の関係は主従関係が成立してゆく。ナオミの圧倒的な女性美に対し”私のような男はただその前に跪き、崇拝するより以上は出来ない・・・” 奔放で美しいナオミに、譲治は屈服。彼女の足下に身を投げ、跪いて云います。”己(おれ)を馬にしてくれ、いつかのように己の背中に乗っかってくれ、どうしても否(いや)ならそれだけでもいい!”」
大学時代読んで、それなりに興奮はしましたが(^^; 年を重ねて・・・今、改めて読むと、譲治の切ない感情に心が揺さぶられました。 世の女性様方m(__)m M男性は、(大なり小なり)このような心境で貴女様に接しているのです♪ 女性の方に、ぜひとも読んで頂きたい書です。
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